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◆2010年03月27日(Sat)◆
『昨年からのマイブーム』
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昨年からのマイブーム。左手でマンガを描く事。 元々左利きなので(子供の頃左から右へ矯正された箸、筆以外は利き手は全部左なんです。 だからドラムスも左セッティング) 今まで絵は右手で描いてきたけど、数十年こちらばかりだと疲れてくる。 そろそろ元々の利き手にバトンタッチしようかとも考えてる。 で、ウオーミングアップを始めてみた。
ボールペン画
上が右手で描いたもの。 下が左手で描いたもの。
右向き絵なので右手にはハンディだけど、あと、左はまだ右ほど繊細な線は無理。 でもちょっとずつ下絵あたりを左手に任せて行こうかとも思っている。 (この表情はぐうぜんよく出来たほうなのでupしてます) こうして一緒に並べて見ると反対の手で描いたマンガや文字って、今まで見た事ないような絵で、他人の描いたものみたいで面白いかも(笑)。 元々自分の絵は普通に描いててもコマごとにえらく違うのだけど、これもまたかなり違う。 そういえば、萩原くんとみやすさんも左だよね、マンガ家ってけっこう左手率高いのかな。
まつもと泉
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◆2010年03月22日(Mon)◆
『自殺と私のマンガ』
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私がプロマンガ家を目指して友人と二人で描いた「いきなり金星パトロール」という処女作品は、物語の冒頭に自殺未遂する青年が主人公のギャグマンガだった。稚拙で今さら絵や内容にうんぬん言うつもりはないのだが、このストーリーは自殺が話の中心にあり、こういうアイデアは全く精神、肉体が健全な状態でしか描けないものかもしれないと最近思うようになってきた。 そのマンガを描いたそのころは、正直言うと自殺者の気持ちなんてまったく理解できなかった。 今にして思えば、それは心が健康だったからだろう。 今はもうギャグで自殺を描くことは自分にはできなくなってしまった。 こういう事を本当は笑っちゃ駄目なのかもしれない。
蛇足かもしれないが、私の父は旧日本陸軍の軍人だったので、子供の頃から悲惨な戦争の話は色々聞かされてきた。 戦争体験者の語る戦場に笑いはない。 今も日本人なら誰でも戦争をジョークには出来ない。 それと同じだ。
心が健康ならば自殺はしない。 たとえ試みようとしても未遂に終わるだろう。 自殺なんて美しいものでもカッコいいものでも決してない。
自殺が頭をよぎる時・・ 残された者の事を考えて欲しい。 あなたの葬式に出る親の事を想像して欲しい。 あなたの愛する人の事を想像して欲しい。
追記10.03.24 かと言ってギャグマンガから毒を抜いてしまえばいいとも思っておらず、吾妻先生の作品や絶望先生って大好きなんで、うーむ、このテーマを語るのって難しい・・・。
まつもと泉
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◆2010年03月21日(Sun)◆
『まつもと泉担当日記-10年3月17日』
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2010年3月17日(水)pm8:30〜12:00 vol.14
まつもと先生との打ち合わせに行ってまいりました。
しばらく脳脊髄液減少症の学会認定などについてお話ししておりました。 先生もブログに書かれていましたが、一歩前進というところでしょうか。 いろいろと問題は山積しているようですが、保険治療適用について、 しっかりと症例研究が進むことを祈っています。
さて、ネームです。 地道に亀のように進んでおります。 この担当日記が100回を超えないことを祈るばかりです(笑) だって先生、ワンシーンにこだわられますから。。。
先生「このシーンは絶対見開きページのはじめに来なきゃ!」 「読者が次のページに行くと、これ!! ここは絶対改ページだって!」 I 「じゃあ、直前のコマ割どうします?」 先生「……うーん」 I 「……このコマ大ゴマにして、こちらをこうもってきたらどうですか?」 先生「おお! 冴えてるね、今日」 I 「今日はコマ割の神様が降りてきてるのかもしれませんね」 先生「私のとこにも降りてきてほしいよ(笑)」 I 「神様は“きまぐれ”ですから(笑)」
……最近、先生との会話が漫才のようになってきている気がします。 まあ、いいか。 楽しく制作しております。
本日のネコス(にゃっぽこ)←奥様撮影 おお、天才猫現る!! やっぱ私が撮るよりいいアングルになるなあ。。
三五館編集部 I
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◆2010年03月17日(Wed)◆
『まつもと泉担当日記-10年3月12日』
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2010年3月12日(木)pm8:00〜11:00 vol.13
まつもと先生との打ち合わせに行ってまいりました。
3月の刊行本の校了でバタバタしておりまして、 前回から少々空いてしまいました。
相変わらずネーム(コマ割)中です。 文字ネームからコマ割をしていると、 流れのなかでセリフなどが変わってくるのは よくあることなんですが、最近、どうも気になる キャラクターが。 最初はまったくのモブ(群衆)だったはずの彼。 まだ名前はないんですが、最近なんだか出番が多い。
先生「ここで、彼のシーン入れたいなあ」 I 「先生……このマンガに脇役のストーリーを入れるページの余裕はございません」 先生「そっか、残念だなあ」 「それにしても、Iさんって、なんかマンガっぽいしゃべり方するよね〜」 I 「普通なつもりなんですけどね。根本的におたくってことでしょうか。。。」 先生「いやいや、キャラが立ってるってことだよ!」←少々慌て気味の先生 I 「……ほめ言葉ととっておきましょう」
本日のネコス(にゃっぽこ)←先生の奥様撮影 すっぽり! 私だとなかなかこんなショットは撮れません。 実は先日の洗面所ショットも奥様のご提供でした。 奥様ありがとうございます!!
三五館編集部 I
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◆2010年03月10日(Wed)◆
『最近のラフ(非実在な)10.03.10』
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確定申告の最中で嫁が必死になってたりしますが、 私は溜まったビジネスメールをこつこつ処理、その間に落書きしてたり。 マンガ家っていつも落書きしているものかも。 で、その中から作品に使えるキャラの表情とか出て来たりします。 ボールペン画
まつもと泉
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◆2010年03月07日(Sun)◆
『脳せき髄液減少症 学会が認定』
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3月6日のNHKニュースより
「学会内でも『そんな症例はないのでは』と言っていた医師も少なからずいる。」
「交通事故で髄液が漏れることがあるともっと多くの医師に認識してもらいたい。」
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013032891000.html
日本脳神経外傷学会が、交通事故の後遺症として病気の存在を認めたという驚くべきニュース。 とうとう認められましたね。 学会として初めて事故の後遺症だと認定とは、遅すぎる気もしますが「そんな病気などない」と言われてきたこの病気の大きなターニングポイントです。 まずは、病気として認定を受けることが大切です。 多くの患者の方々の切実な訴えがようやく行政に届いたのだと思います。
ただ、この学会の発言で気になるのは「きわめてまれだが起きる」です。
「日本脳神経外傷学会が、事故の後遺症としてきわめてまれだが起きると認め〜 日本脳神経外傷学会が各地の病院から患者23人のデータを取り寄せ検討したところ、4人について事故の後遺症だと認定し、残りの19人については、別の原因が疑われるとしている」という下りがひっかかります。 では別の原因とは何か、ですが、この学会の基準で診断された場合今後「脳脊髄液減少症ではない」とされた患者の方は「別な病気」と言って追い返され、また病院をたらい回しにされる事になるのでしょうか。 ごくまれ、という事はさすがに無いのではないかと思えます。 なぜならこの治療を行なう実績ある有名病院が、今も診断治療を望む患者の方々が押し寄せて何ヶ月後まで予約で一杯になっているのです。 これらの患者の方々は、まれな数では決してなく、ブラッドパッチ療法により改善されているという医師の証言があるので、日本脳神経外傷学会はデータを検討とありますが、患者を診断治療したデータを実際に検討しているのか、知りたいです。
また、このところのネットでの行政の情報をまとめると(間違ってなければ) 2012年に脳脊髄液減少症ブラッドパッチ療法の保険適用を実施するため、先日、長妻厚生労働大臣は検討すると発言した(大臣からの諮問に保険適応を審議する機関である「中央社会保険医療協議会」などが応じ返答する)とのことですね。 脳脊髄液減少症に対し積極的な厚労省のトップ発言に期待したいです。
いずれにせよ、最近の脳脊髄液減少症をめぐる行政や医療機関の動きは大変活発で、それによって新聞、テレビの報道も大きく扱われており、引き続き注意深く見守る必要があります。
まつもと泉
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◆2010年03月01日(Mon)◆
『まつもと泉担当日記-10年2月26日』
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2010年2月26日(金)pm9:00〜am1:00 vol.12
まつもと先生との打ち合わせに行ってまいりました。
どうにも風邪をひいてしまい、マスク姿で 打ち合わせに行ったのですが、先生にはとりあえず うつさずにすんだようです。
先生「風邪だったら、このお茶いいよ」 I 「ありがとうございます」 「じゃ、淹れますね!」
勝手にお湯を沸かしてお茶を入れはじめるI。
先生「Iさんうちの台所かなり把握してるよね(笑)」 I 「先生にやらせるわけにはいきませんし……」 「なにより、その時間でネーム進めていただいたほうがいいです(笑)」 先生「はいはい、やりますよ」
にしても、私はいつも何かいただいてばかりですね。。 マンガ家への差し入れといえば、修羅場の栄養ドリンクとか!?
本日のネコス(にゃっぽこ) あの〜手が、洗えないんですけど……。
三五館編集部 I
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